【読書メモ】何のために働くのか

人はなんのために働くのか…生きがい(幸福感)を見つけること

働くことが人間性を深め、人格を高くする。
働くことは人間を磨くこと、魂を磨くことだ。 稲盛和夫

志…十(多数)、一(リーダー/リーダーシップ)、心
→ 理想を掲げて、リーダーシップを発揮して大衆を引っ張っていく
→ そういう責務を持って、世のため人のために尽くすもの

●人間としての根本を養うために実践するべきこと
①:心の糧になるような本を読む
②:自分が私淑できるような師を持つ
③:様々な経験や体験を踏まえて自分を練っていく

自分で自分を成長させていくように心がける
社会に出て活躍したいという気持ちがあるのなら、人間というものの探求が絶対に欠かせない

四書五経(論語、大学、中庸、孟子、易経、書経、詩経、礼記、春秋)
どのように判断し、どのように行動するか――。

勉強がいくらできても、人間的に未熟であっては意味が無い。

一生懸命に働けば、その見返りとして人間的に成長できる。
それともう一つ、「ご縁」が巡ってくる。

好き嫌いで判断している限り、決して自分の望んでいる仕事には巡り会えない。
→ まず一心不乱に仕事に打ち込むこと
→ 謙虚になって先輩に教えを請うてみること

素直であることが一番大事
→ なんでも素直に受け入れて、一心不乱に取り組む姿勢が大切
→ 受け入れてみなければ、いくら待ってもチャンスは巡ってこない

やってみなければ、自分の天職なのかどうかはわからない
1つのことを始めたら、簡単には諦めないでとことんやり遂げてみる。
→ 一芸に秀でる

Q.あなたはこれからの人生を、どういう人生にしたいと思いますか?

他人の話も聞けて、自分の意見もきちんと述べられる人間
自分の意見をきちんと述べるためには、日頃から自己観察をして、自分自身を分かっている必要性がある

●男は社会に出たら耳を欹てて、目を皿のようにして、あらゆることに真剣に生きていかないといけない

・躾と習慣

・天の存在を知り、自らを省みる
→ 天知る、地知る。君子必ずその一人を慎む
→ 任天・任運

・人を知るものは智、自らを知るものは明
→ 自分を知ることが最上の明
→ 汝、自らを知れ
→ 人生は自分探しの旅だ

・命を知らざれば、以て君子となるなし
・天を楽しみ命を知る。故に憂えず

●論語
信…約束を破らないこと。信頼を裏切らない
義…正しいことを行うこと。両親に照らして正しいか正しくないか
仁…思いやりの精神。相手の立場に立って物事を考えているかどうか。私利私欲が前面に出ていないか。

良い本は何回も読まなければならない
→ 一度読んで分かったつもりでいても、実は分かっていないことがよくある

人間としての成功とは、自分の使命を全うすることにあって、富や地位を得るといった、世俗的な成功は本当の成功とは言わない。
自らの使命に沿った生き方をして初めて本当の生き甲斐や幸せを得ることが出来る。

天命を発見しようとする熱意努力が必要となる。
→ 天は必ず何らかの形で啓示を与えてくれるから、それに備えて日々努力していく
→ 素直に受け入れて打ち込む
→ 節目節目に必ず何かしらの啓示がある

広くて大きなビジネスの世界に入ったほうがきっと面白い

艱難辛苦があるからこそ、チャレンジする甲斐がある。
自分の能力を自分で限定しない

・志…利他的なもの。共有され、後世に受け継がれていく
・野心…利己的なもの

1つのことが長続きしない…徳が欠けている

●生をより鮮やかなものとして意識するために、死を意識することが大事
→ 使命を果たすためにできるだけ健康・長生きしていかなければならないという気持ちになる
→ 惜命(命を押し無意識)が湧いてくる

いつ死が訪れるかはわからない
→ その中でいかにして生きるべきか?

●命を惜しむと生き方が変わる
→ 自らの健康に対して留意する気落ちが強くなる
→ 生への感謝の気持ち
→ 社会貢献への強い思い
→ 時間を惜しむようになる
→ → 無駄なことに使う時間はない
→ → 人生二度なし

天に任せて、今ここを生きる。そういう生き方をしなさい。
これこそが死の恐怖を超える唯一の道であり、自分の生命が終わっても永遠の生命へ繋いでいくことになる。

自分なりに自分の天命を悟って、それを生き切るべき。
→ そのためにも、日々の研鑽・努力は怠らない

●自分なりの死生観を持つ


●すぐに会社をやめてしまう若者
志が足りない
夜のため人のために何をするべきかという自分の使命や志雨を考える前に、給料や待遇といった私利私欲を優先して会社を選んでしまっている
→ 自分の会社の社会に果たす使命とは何か?
→ その会社の中で自分はどうあるべきなのか?
君子は道を謀りて食を謀らず

周りから生かされている/社会から生かされている
→ そういう世界に自分が存在していることに気づくと、他を思いやる気持ちが必要になると自然と気付く
思いやり=仁

死ぬまで自分の人格の修養を続けていく必要がある
経験を得る毎に、もっとそれを深めて、もっと高い境地で人格を磨いていかなくてはならない

親に孝を尽くせないものが、どうして君に忠することが出来ましょうか?

●知識・見識・胆識を持つ
見識…物事が正しいか間違っているかという判断がつくこと
→  知識、節操、倫理的価値観があって初めて物事の善悪がわかる

世の中を見渡すと、まともな事を言っているなと思う人はたくさんいる
→ 口だけの人も案外多い
→ そういう人は、自分への批判の声が高まると、時として黙りこんでしまう
見識は実行する勇気を伴って初めて生きてくる
→ 誰がどう言おうと関係ない
→ 世の中の毀誉褒貶は一切関係ないというスタイルで、自分が正しいと思うことを堂々と行っていく実行力が大切

胆識…実行力
→  知識は簡単に得ることが出来る
→  そこで満足していたのでは、到底本物にはなれない。

知識を正しい方向に使う見識、見識を実社会で実行する胆識まで揃って、ようやく人物といえるのではないか。

ピンチ…知恵も人も磨ける絶好のチャンス