取引所定款・諸規則

…主に上場規程、業務規程、受託契約準則について学習

上場規程
…上場手続き、審査基準、第一部指定基準、第二部指定替え基準、上場廃止基準。
…優先株など、転換社債型新株予約権付社債権、ETFの上場について

業務規程
…配当落ち、権利落ち、売買計画の締結（価格優先の原則・時間優先の法則、板寄せ・ザラ場方式）

受託契約準則
…総則、外貨による金銭の授受、債務不履行

金融商品取引所…有価証券の売買or市場デリバティブ取引を行う市場を開設する法人（免許制）
主な諸規則…定款、取引参加者規定、有価証券上場規程、業務規程、受託契約準則

東証…有価証券の売買
大阪証券取引所（大証, OSE）…市場デリバティブ取引

それぞれの取引所で、取引参加者規定を定めている
→　取引資格取得の申請を、取引所に対して行う
…　東証の取引参加者…総合取引参加者の一種類
…　OSEの取引参加者…先物取引等取引参加者、国債先物等取引参加者、外国為替証拠金取引参加者

先物取引等取引参加者
…国債先物、指数先物、有価証券オプション、国際債券先物オプション、指数オプション取引ができる

国債先物等取引参加者
…国債先物取引と、国際証券先物オプション取引が出来る

有価証券上場規程

上場の対象となる有価証券は、金融商品取引法上の有価証券に限る。
（株券、国債証券、地方債証券、社債、転換社債型新株予約権付社債など）
（小切手や約束手形は含まれない）

発行者のメリット…資金調達力の増大、経営管理の近代化・合理化、社会的信用・知名度の向上など
投資家のメリット…換金性の増大、投資有価証券の資産価値・担保価値の増大など

国債証券…発行者からの上場申請は不要
地方債証券、外国国債証券、外国地方債証券の上場については、発行者の上場申請が必要

●内国株券等の上場審査概要
①形式審査基準
…株主数
…流通株式
…時価総額
…事業継続年数
…純資産の額
…利益の額又は時価総額
…虚偽記載又は不適正意見
…単元株式数
…株式の譲渡制限　等

②実質審査基準
…企業の継続性および収益性
…企業経営の健全性
…企業内容等の開示の適正性　など

③上場承認

●第一部指定基準
株主数、流通株式等、売買高、時価総額、純資産の額、利益の額又は時価総額、虚偽記載又は不適正意見、単元株式数など

●第二部指定替え基準
株主数、流通株式等、売買高、時価総額、債務超過
これらの基準の①項目にでも該当すると、市場二部へ指定替えされる。
株主数、流通株式、債務超過についての審査は、毎事業年度末の状況にもとづいて行われる

●上場廃止基準
株主数、流通株式等、売買高、時価総額、債務超過、銀行の取引停止、破産手続き・再生手続・更生手続、事業活動の停止、不適当な合併等、有価証券報告書又は四半期報告書の提出遅延、虚偽記載又は不適正意見など

上場廃止基準に該当するおそれがある場合や、発行会社から上場廃止申請が行われた場合
→　一定期間、その株式等を監理銘柄に指定することができる

上場廃止が決定された場合
→　上場廃止日の前日までの間、その株式等を整理銘柄に指定することが出来る

業務規程

東証の取引所市場内での有価証券の売買
①立会市場による有価証券の売買　…　個人投資家は普通こっちで売買
②立会市場以外の市場（ToSTNeT）市場による有価証券の売買

立会市場での売買
…当日決済取引、普通取引、発行日決済取引
…債券の売買は当日決済取引、普通取引のみ。国債証券は普通取引のみ

●立会市場における売買立会による売買
当日決済取引…売買契約締結の当日に決済する取引
普通取引…売買契約締結の日から起算して4日目に決済（国債は3日）
発行日決済取引…内国株券の株主優勝割当＆優先出資証券の優先出資優勝割当を対象

●立会市場における売買立会による売買以外の売買
過誤訂正等のための売買…システム障害等のため、取引所市場で執行できなかった顧客の注文を事故が相手方となって売買立会によらないで執行できる市場内売買。事前承認が必要。決済は通常通り執行できたと仮定した場合の本来の決済日に行う
立会外分売…顧客が大量の大口売り注文を委託した場合に、多くの一般投資家の参加を求めて大口注文の換金性を確保＆混乱を防ぐために行われる

・信用取引
①制度信用取引…東証の規定にしただい、刀子ようの定める銘柄に限り信用取引を行うことが出来る取引
②一般信用取引…顧客との間で合意した内容に従って行う取引

・貸借取引
証券金融会社と金融商品取引業者の間の資金又は株券の貸借関係のこと

・価格優先の原則…売呼値は低い値段が優先、買呼値は高い値段が優先
・時間優先の法則…同一値段の呼値感では、時間の早い注文が優先
・成行呼値は指値による呼値よりも優先される
→　約定値段そのものの決定方法としては個別競争売買の方法が採用されている

・板寄せ…売買立会の始値を定める場合や、売買立会終了時における終値を定める場合の方法
・ザラ場方式…始値決定後の値段の決定方法のこと。ザラ場とは始値と終値との間に行われる継続売買のこと

●値幅制限
・株券の制限値幅…ストップ高／安
・債券の制限値幅…1円（転換社債型新株予約権付社債券などを除く）
・転換社債型新株予約権付社債券…行使対象上場株券の制限値幅に転換比率を乗じたもの

受託契約準則

…取引参加者に加えて顧客も準則を熟知し、遵守すべき義務がある

協会定款・諸規則

日本証券業協会…内閣総理大臣の認可を受けた法人

●協会員の種類
・会員…第一種金融商品取引業を行う者（証券会社）
・店頭デリバティブ取引会員
・特別会員：登録金融機関

●目的
協会員の行う有価証券の売買その他の取引などを公正かつ円滑ならしめ、金融商品取引業の健全な発展を図り、以て投資者の保護に資すること。

●諸規則
自主規制規則、統一慣習規則、紛争処理規則

●顧客カード
氏名／名称、住所／所在地、連絡先、生年月日、職業、投資目的、資産の状況、投資経験の有無、取引の種類、顧客となった動機、その他協会員において必要と認める事項
×…本籍地、家族構成、最終学歴

カバード・ワラント…株式や株価指数を売買する権利を証券化したもの

●内部者登録カード
氏名／名称、住所／所在地、連絡先、生年月日、会社名、役職名、所属部署、上場会社等の役員等に該当することとなる上場会社等の名称及び銘柄コード
×…本籍地、家族構成、続柄

・取引の安全性の確保
新規顧客や大口取引顧客などからの注文の受託時には、あらかじめ買付代金／売付有価証券の全部又は一部の預託を受け、安全性の確保に務める必要がある

・外務員
1種…すべての職務を行うことが出来る
信用取引外務員…2種外務員の職務＋信用取引および発行日決済取引に関わる外務行為をおこなうことが出来る
2種…有価証券に係る外務員の職務及び、有価証券等清算取次に係る職務を行うことが出来る
※　ただし、有価証券関連デリバティブ取引等、選択権付債券売買取引、信用取引、発行日決済取引、新株予約権証券、カバード・ワラント等、仕組債、レバレッジ投資信託等は行えない

・資格更新研修
外務員登録を受けている外務員…登録日を基準として5年目ごとの属する月の初日から1年以内
外務員登録を受けていない者…新たに外務員登録を受けた時は、外務員登録日後180日以内